Tuesday, March 18, 2025

レクサス[CT]に隠された小さなこだわりが半端なかった件

レクサスのコンパクトモデルと言えばUXになるが、少し前まではCTが鎮座していた。レクサスの新たな時代を切り開くクルマとして登場したCTは、長らくレクサスのエントリーモデルの役割を担っていたクルマだ。「小さなレクサス」と揶揄されることもあったが、その作り込みには多くの「こだわり」が詰まっている。生産終了から2年が経過する今、改めてCT200hの凄さを振り返っていきたい。

文:佐々木 亘/写真:DIWIDAWeb編集部

【画像ギャラリー】CTの内装メチャ豪華!! ドイツプレミアムブランドにも負けない高級感あふれる姿を見て!!(9枚)

一度もフルモデルチェンジしなかったレクサス

唯一無二の存在

2011年に登場したCT。ハイブリッド専用車であり、搭載されるエンジンは1種類だけなので、他のレクサスのようにアルファベット以降の数字がいくつもあるわけではない。故に、レクサスCTは「CT200h」というフルネームで呼ばれることも多いクルマだ。

登場から11年と10ヶ月の間、販売が続けられていたCTは、2014年と2017年にマイナーチェンジが行われただけで、一度もフルモデルチェンジを行わずにフェードアウトとなった。国内累計販売台数は50万台超と販売は好調だったのだが、変化には恵まれなかったモデルだ。

フルモデルチェンジが行われなかった理由はいくつか考えられるが、筆者はCTに詰め込まれた細かなこだわりが故に、変化がしにくかったのではないかと考えている。変化を難しくさせた、こだわりの数々を紹介していこう。

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ターゲットに向けて貪欲に設計されたCT

ターゲットを絞った販売戦略

CT200hがレクサスに投入された背景には、国内レクサスオーナーの偏りがあった。当時LS・GS・RXといったラージサイズのクルマがレクサスの主力商品であり、そのオーナーは男性がほとんど。女性オーナーやセカンドカー需要を取り込むための車種が無かったのである。

既存のレクサスオーナーの配偶者が乗るためのクルマ、それがCT投入目的の一つだった。故にCTには女性オーナーへ向けた、多くの気遣いやこだわりが表現されているのである。

まずは運転席の位置だ。ドライビングポジションが一般的な2BOXハッチバックと比べて、後方に位置している。その位置は、ボディ中心部分に限りなく近い。

コンパクトカーでは、後席の居住スペースも考え、一般的にはボディ前方へ寄せて配置される運転席のシートを、後席のスペースを犠牲にしてまで、ボディの中心に近づけたのには理由がある。

クルマの運転を苦手とする人の多くは、前進時と後退時の進行方向に対するボディの長さが変わることを不得手とするのだ。特に、より長さのある後退時の運転を苦にする人が多い。

こうした点を解決するため、CTは運転席からボディ前端と後端が、ほとんど同じ距離に見える位置に運転席を配置した。これでボディの大きさが把握しやすくなるとともに、バック駐車に対する苦手意識が少し軽減されるというわけだ。

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細部にわたる気遣いや心配り

こだわり抜かれた究極の一台

CTはヒップポイントやステアリングの高さや角度を、女性のドライビングポジションから考え実現していく。メーターフードの高さやナビゲーションシステムの画面の上端まで、そのこだわりは深い。

そして一番驚かされるのが、アウトサイドドアハンドルに込められた気遣いだ。

ドアハンドルを握り込んで開閉するグリップ式が、CTでは採用されているのだが、ドアハンドルの内側にあるくぼみが、他のレクサス車とは大きく違う。CTのドアハンドル内側のくぼみが、最も深く大きく削り取られている。

これは、綺麗に整えられた女性の爪が、ドアハンドルを握った際にボディと接触し、爪とボディの両方が傷つかないようにするための工夫だ。車内のスイッチ類やレバーなどにも、こうした心遣いは散りばめられている。

装備やスペックに現れることのない部分にこだわり、それを積み重ねていきながら日本のプレミアムコンパクトカーとは何たるかを体現したCT200h。無意識の中に心地よさを感じるクルマは、世界を探してもそう多くはないだろう。

ジャパニーズプレミアムブランド「レクサス」の中で、これほどまでに日本人のこだわりを感じるクルマは、CT200hをおいて他にない。

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投稿 レクサス[CT]に隠された小さなこだわりが半端なかった件 は 自動車情報誌「DIWIDA」 に最初に表示されました。

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